バイオプロダクション用の安定発現細胞株樹立
安定発現細胞株は、リコンビナントタンパク質や抗体、アッセイ系開発、ゲノム編集、機能解析研究など、様々な研究に応用されています。弊社では、お客様から提供して頂くDNAを用いた安定発現細胞株の作製、または弊社による迅速で効率的に合成したDNAを用い、各工程のシームレスプロセスによる安定発現細胞株作製サービスにより、ご希望の高品質クローンを提供しています。プロジェクトの生産性を一層向上させ、より良い成果を得るために、弊社の最高品質サービスをご利用下さい。
一過性発現の評価
安定発現細胞株の構築
タンパク質産生プロセス開発
タンパク質生産サービス
安定発現細胞株の作製において、お客様から提供して頂くDNAを使用することも可能です。しかし、タンパク質の産生量を最大化するために、高い品質が保証された遺伝子を使用できる、弊社のコドン最適化による遺伝子合成サービスを利用されることをお奨めします。
弊社のサービスでは、安定発現細胞株の作製において、遺伝子発現システムとしてグルタミン合成酵素 またはDHFRのいずれかを選択することができます。プロジェクトの開始に際し、目的遺伝子を含むDNAを安定的に導入するための確実なDNA導入プロトロールが必要です。弊社では、ご希望に応じ、プラスミドまたはレンチウイルスいずれを用いたプロトロールにも対応しています。
目的のタンパク質が細胞内で確実に発現されていることを確認するために、トランスフェクションの48時間後にELISAまたはウェスタンブロッティングによる検査を実施します。
トランスフェクションの後、細胞の安定株プールを作製するために、適当な選択培地を用いて培養を行います。DHFR発現系では、遺伝子発現レベルを増加させるために、細胞をメトトレキサート(MTX)による増殖およびスクリーニングを追加で実施することができます(グルタミン合成酵素遺伝子導入の発現系では遺伝子の発現増幅は必要ありません)。細胞プールのタンパク質生産能と品質は、優れた発現能を示す10クローンについて、10回の継代培養により評価します。
各細胞クローンプールから優れた3クローンを選択し、増殖率に基づき最良のクローンを選択します。
タンパク質発現の安定性は、バイオプロダクション用の細胞株において極めて重要な特性です。継代培養を繰り返すことにより、安定発現細胞株でも遺伝子が不安定になります。細胞のタンパク質発現の安定化検査は、目標とする継代培養回数を通し、安定的にタンパク質を産生する細胞の品質を確かめるためのものです。
遺伝子シークエンスと組換えベクターに関する報告書(弊社合成の場合)、安定発現細胞株3クローン、安定発現細胞株作製に関する総合報告書。