ウサギ・モノクローナル抗体作製サービス
ウサギ・モノクローナル抗体(MonoRab™)は、一般的なマウス・モノクローナル抗体より、親和性と特異性が高いというメリットがあります。ほとんどのマウスモノクローナル抗体のKD値はナノモルやサブナノモルレベルであるのに対して、MonoRab™のKD値は通常ピコモルレベルとなります。また、ウサギ免疫系は抗原認識能が多様で、非常によく似たタンパク質や配列の違いを認識することができます。加えて、広い範囲でのエピトープ、新規エピトープ、小さなエピトープも認識できます。特にマウスにおいて免疫原性がない抗原であっても認識することが可能です。したがって、MonoRab™は抗イディオタイプ抗体の開発、免疫組織化学染色用抗体の作製やその他多くの用途に利用できます。
GenScriptは独自のMonoRab™テクノロジーを利用して、お客様の要件を満たす高品質のカスタムMonoRab™を提供いたします。
ウサギモノクローナル抗体について
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MonoRab™ は、抗原調製、ウサギの免疫、リコンビナント抗体の作製、および抗体遺伝子のシークエンシングを行う、モノクローナル抗体(mAb)作製に関する包括的な受託サービスです。このサービスで作製したmAbは、高純度な抗体を繰り返し得ることができます。弊社の MonoRab™ サービスは、基礎研究からin vitro診断(IVD)、抗イディオタイプ(Anti-ID)mAb産生などに最適なだけではなく、その他の様々な使用目的に対応することができ、お客様の様々な要望に弊社の専門スタッフが対応しています。詳細については弊社までご連絡下さい。
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高い特異性と感度
ウサギを使用することで、マウスでは免疫原性がない抗原を用いることが可能
KD値がpMレベルの抗体を取得 -
短納期
抗原遺伝子のシークエンス確認からmAb産生まで最短で4ヵ月間
一般的なmAb作製期間を半分に短縮 -
費用対効果
他社に負けない競合的価格
ライセンスや特許使用料などの追加費用無し
マイルストーン | 詳細 | 作業時間(週間) |
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免疫原調製 |
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3 |
動物の免疫 |
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10-12 |
細胞融合、スクリーニング、サブクローニング、シークエンシング |
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10-11 |
エピトープビニング (無償) |
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0.5 |
オプション:リコンビナント抗体産生 |
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4-5 |
QC/検証 |
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ハイスループットELISA |
ハイスループットFACS分析 |
エピトープビニング試験 |
SDS-PAGE |
OD280nmでの吸光度分析 |
マイルストーン | 提供物 |
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免疫原調製 | タンパク質またはペプチド(免疫原単体) |
動物への免疫 | 3回免疫後のサンプル、もしくはテストレポート |
細胞融合、スクリーニング、サブクローニング、& シークエンシング |
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エピトープビニング無償 | エピトープビニング試験報告 |
リコンビナント抗体産生 | 1 mg精製抗体/クローン |
マイルストーン | オプション |
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免疫原調製 | |
動物への免疫 |
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細胞融合、スクリーニング、サブクローニング、 & シークエンシング |
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エピトープビニング(無償) | |
リコンビナント抗体産生 |
サービス | 詳細 |
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抗イディオタイプ抗体の開発 |
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単鎖可変領域フラグメントの作製 |
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免疫組織化学用mAbの作製 |
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A
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B
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C
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D
A ウサギmAbの交叉性試験:GenScriptにおいて作製した抗Ractopamine(小分子)抗体の、交叉反応を生じる割合は0.0304%で、類似分子に対する交叉性が低レベルであることを示している。
B 抗イディオタイプウサギmAb(90G12FB)のELISA結合試験:Pembrolizumab(ペンブロリズマブ、mAb薬)に対するEC50が5.001 ng/mlであることを示している。
C ウェスタンブロッティングによる特性試験:N-端末抗Flagタグウサギ抗体(section 1)mAbが、マウス(section 2)mAbより高い特性とアフィニティーを有していることを示している。
D 抗イディオタイプウサギmAb(90G12FB)のKD値測定:抗体医薬(Pembrolizumab)に対するKD 値が2.3x10-12 Mであることを確認。