ADCCアッセイ(SC1544)/CDCアッセイ(SC1545)サービス
抗体医薬は癌治療において極めて有効であることが実証されています。抗体医薬がターゲット癌細胞を死滅させる作用として、抗体依存性細胞媒介性細胞毒性(ADCC)および補体依存性細胞毒性(CDC)の2つの重要なメカニズムがあります。弊社では、PBMC(抹消血単核細胞)とNK細胞の両細胞を用いた、エンドポイント(ターゲット細胞の分解)に基づくADCCアッセイを行っています。CDCアッセイでは、健常ヒト血漿から得た補体を使用しています。厳格な品質管理により、抗体医薬の有効性や薬効プロファイルについての確証を得ることができます。
弊社では、ご使用の細胞に相補的な細胞を癌細胞パネルから選択し使用することにより、お客様のコスト削減だけでなく実験の促進に寄与することができます。詳細は /tumor-cell-lines.htmlをご覧下さい。

図 1 エフェクター細胞としてPBMCを用いたSK-BR-3細胞表面でのハーセプチン媒介性ADCCの濃度依存試験(ネガティブコントロール:ヒトIgG)

図 2 エフェクター細胞として新鮮な分離NK細胞を用いたA431細胞表面でのアービタックス媒介性ADCCの濃度依存試験(ネガティブコントロール:リツキサン使用)

図 3エフェクター細胞としてPBMCを用いたCHO/tm TNF-α細胞表面でのヒュミラ媒介性ADCCの濃度依存試験(ネガティブコントロール:ヒトIgG)。CHO/tm TNF-α:膜結合型TNF-αを安定発現する細胞株で、タンパク質分解部位が変性されている。
ケーススタディー1:リツキサンによるCD20陽性白血病細胞株のCDC溶解
NHS: normal human serum
ADCC & CDCアッセイ試験の特長
- ターゲット細胞の溶解を基準とした測定値
- 大量の抗体からリード抗体医薬のスクリーニングが可能なハイスループットアッセイ
- ADCCアッセイに癌細胞株の大規模パネルを使用(パネル使用による追加費用無し)
- ADCC:4ターゲット(HER2/ErbB2、CD20、EGFR、TNFα)のアッセイ系を設定
- CDC:2ターゲット(CD20、TNFα)のアッセイ系を設定
in-vitro薬理学試験関連サービス:
サービス名 | カタログ番号 |
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CellPower™レンチウイルスによる安定発現細胞株作製 | SC1394A, SC1394B |
癌細胞株プロファイリング | SC1508, SC1509 |
プロテアーゼプロファイリング | SC1396 |
GPCRプロファイリング | SC1402, SC1485 |
キナーゼプロファイリング | SC1395 |
*ADCCアッセイは全て中国施設で実施